후리가나로 읽는 일본 고전
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ふざいじぬし
不在地主
小林 多喜二
小林 多喜二의 不在地主(ふざいじぬし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 69,990자 · 141화면
ようやく「休戦ラッパ」が鳴った。
兵卒達はそれでも稲を踏まないように、跳ね跳ね田から出てきた。
士官は汗をふきながら、プリプリして、
「後で主計が廻ってくるんだから、その時申告すれアいいんだ。」
それは分っている! 然し損害を受けただけを申告すれば、その度に「これを種にして儲けやがるんだろう。」「日本国民として、この位の損害をワザワザ申告するなんてあるか。」と云われる。「帝国軍人のためだと云って、申告しない百姓さえあるんだぞ。」そんな事も云う。――貧乏な、人の好い小作人はどうすればいいか?――小作料を納める時になれば、地主はそんなことを考顧さえもしてくれない。
兵士達はそれ等の話を気の毒そうに、離れてきいていた。――矢張り小作人の伜達がいるんだろう、健はそのことを考えていた。
田を踏みにじられた隣りの農場の小作が、壊れた瀬戸物でもつなぎ合わせるように、田の中に入って行って、倒れた稲を起しにかかった。――健にはそれは見ていられなかった。
「下稽古かも知れないど」
兵隊の泊った朝、由三は誰よりも先きに起きた。――吃驚したようにパッチリ眼を開けて、家の中をクルックルッと見廻わすと、ムックリ起き上ってしまった。