일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふこう

不幸

梶井 基次郎

梶井 基次郎의 不幸(ふこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,060자 · 8화면

아오조라 문고

第三稿

長女と長男を死なせた時には彼女の心も砕けたと思われたがそれもやり通して来た。彼女は生れながらの貞節な細心な労苦を厭わない意志の強い主婦であった。

やや年をおいて生れた清造は十歳になった。次の勉は七歳になった。兄は勝気で弟はむしろ悧しい方であった。彼女は彼等の生い立ちが何よりも待たれた。

弟の方の病身は何より彼女の心を痛めた。大阪を立つ時は勉はジフテリヤの病後であった。寒い東京へ来てからは霜やけで泣いてばかりいた。口では叱りながらも、心はやはり痛々しく思われてならなかった。――

寒さに対する彼女の腹立たしさはみな彼女のあきらめていることなのではあるが主人の放蕩や、彼の放蕩の齎したこの不幸な移転に対する不満がこの酷しい寒さの苦痛を通して秘かにあらわれて来ているものかも知れなかった。

第三稿

明治の年号が大正に改まる二三年前。師走の下旬の話である。

その日は殊に寒い日であった。昼さがりからは冬の陽の衰えた薄日も射さず、雪こそは降り出さなかったが、その気配を見せている灰色の雲の下に、骨を削ったような榎や樫の木立は、寒い凩に物凄い叫びをあげていた。

霜解けの深い泥濘が、行人の下駄の歯の跡を残して、たちまちに凍ってしまった。