일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふこう

不幸

梶井 基次郎

梶井 基次郎의 不幸(ふこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,060자 · 8화면

아오조라 문고

だから彼女は勿論、大人よりも一層社交的な子供さえ近所の馴染が浅かった。

それのみか、子供達は時々近所の子供に「大阪っぺ」とからかわれて母に訴えに来ることさえあった。

そのような彼等が、この寒い日に、一体どこで、何に遊び耽っているのかは彼女の大きな不審であった。

しかしその漠とした、かなり気紛れであった不安は、昼間の光がだんだん薄らいでゆくと共に、真面目なものに変じて、常住に彼女の心にのしかかって来はじめた。

甚だしい心配の度に腹に固い固まりが出来る彼女の習慣の、その兆しを下腹部に感じながら、彼女は洋燈を掃除した。そして風が烈いために常よりは早く雨戸を閉め切って、戸と戸の溝に通じた穴に釘を差し込んだ。その要慎は、この寂しい町へ住むようになった彼女の盗賊に対する心配のためであった。

彼女はすっかり暗くなった家を出て、一面識もないような近所の家へ、心当りがあるという訳でもなく、しかし不安の念に閉されて、多少の気不味さをも顧みずに尋ねて行ったり、子供達の話しで原っぱと云われている、近所にあるが彼女がまだ一度も行って見ない荒れた屋敷跡へ出て見たりして、不幸にも彼女の不安に一層確実な根拠を与えて帰って来た時は、その暗い、石油の臭いが微に漂っている家の中は、急に怖ろしく、寒いように彼女に感ぜられた。