후리가나로 읽는 일본 고전
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りこんについて
与謝野晶子評論集
与謝野 晶子
与謝野 晶子의 与謝野晶子評論集(りこんについて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 50,402자 · 100화면
女を独占しようとする男子は更に血統を乱すまいとする思想と相待って女子の貞操を一層きびしく要求する事となった。
しかし貞操とは女子だけの道徳であって、男子は毫も自己の貞操を反省しないのみならず、依然として一夫多妻が行われ、屋外に数人の妻を持つのみならず、同一の家に二人以上十数人の妻を貯うる者も少くなかった。女子の権力は再び地に落ち、体のよい男子の奴隷となった。父の血統を重んずる所から、「女の腹は借り物」と蔑視せられ、「子なき女は去る」といって遺棄する事を何とも思わなかった。
女子は折角芽を出し初めた自動的貞操を蹂躙せられて、再び元始的の外圧的貞操に盲従した。何の理由とも知らず、唯そういう運命の者だという迷信に諦めを附けて日を送る女が世の中から貞女だと称讃される事となった。
男は自分の都合の好いように女を奴隷の位地に置いて対等に人格を研くことを許さなかった。愚に育てられた女は貞女の名を得て満足し、かくして今日に到った。
教育に由てとにもかくにも理智の目の開きかけた今日の婦人が従来の外圧的貞操に懐疑を挟み、貞操の基礎をあらゆる思想の方面と各自の実証とに求めねば満足が出来なくなって来たのはそれだけ文明人の心掛に接近したのである。