일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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えいがをつくるはなし

中谷宇吉郎集 第三巻

中谷 宇吉郎

中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎集 第三巻(えいがをつくるはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 46,667자 · 95화면

아오조라 문고

遠い大気の上層、夏ならば巻雲の浮んでいる大空で、水蒸気が氷結して出来る最初の姿、いわば雪の結晶の生れたばかりの形とも言うべきものが、この氷晶なのである。大きさといえば百分の一ミリにも足らぬこれ等の結晶にも、色々の形がある筈である。低温室の中で、幾度も幾度も作って見た雪の結晶の初期状態の中には、それ等の美しい様々の形があった。縫針の先にも足らぬ小さい六角板、六角の角錐、小人の国の水晶の結晶ともいうべきものなど、低温室の中で色々に作って見た時のことを考えながら、私は今すぐ前の大気の中に輝いている氷晶の光点の中に、それ等の姿を思い見ていた。

今度の十勝行の目的の一つには、この氷晶から、だんだんに雪の結晶が発達して行く経過を、実際に天然の雪について、確めて見たいということもあった。低温室内での雪の結晶の人工製作にも、もう四年の月日をかけた。今では私たちのいわゆる一般分類で十八種に分けている複雑を極めた雪の結晶のすべての型も、どうやら実験室の中で作ることが出来るようになった。

この雪の結晶の人工製作の中で、一番面白いのは、結晶が出来かけた最初の姿、即ち氷晶の状態から、結晶がだんだんに成長して、遂に吾々が地上で観測する姿までに発達して行く様子が見られることである。