후리가나로 읽는 일본 고전
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「もくせい」ごうのなぞ
中谷宇吉郎集 第六巻
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎集 第六巻(「もくせい」ごうのなぞ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,784자 · 269화면
農場の片隅に黒い箱型のシボレーがあって、その前でメキシカンの子供たちが遊んでいた。こういう連中まで自動車を持っているのには驚いたが、よく考えてみると、自動車がなくては生きて行けないような社会組織になっているのである。一つの農場の仕事がすんで、次の仕事を探して流れて行く時に、汽車で帰るだけの金は持っていない。従ってどうしても自動車が要る。もっとも中古品で、しかも月賦で買ったものである。
この地方は、夏の日射は十分なので、北海道のように、春先の作付に一日を争うということは、要らないように思われた。ところがここでも電気温床を使い、畑の一部では移植栽培をしていた。たいへんな労力なのであるが、無理のない話である。というのは、収穫日を非常に急ぐからである。それは値段の関係であって、胡瓜などは一週間前は一籠五ドルだったのに、今日は二ドル半に下ったという調子である。それで非常な無理をして、一日でも早く穫るように、作付を急ぐのである。私たちが北海道でやっている電気温床や、凍土処理の研究の話をしたところ、非常に興味をもって聴いていた。
前田氏の感心なことは、地力培養に非常に熱心なことで、特に地力の減ったところへは、毎年反当り四トンもの堆肥を入れているそうである。