후리가나로 읽는 일본 고전
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まるのうち
丸の内
高浜 虚子
高浜 虚子의 丸の内(まるのうち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 22,875자 · 46화면
俳句会というと畳の上に座ってするものという習慣であったのが、いつの間にか椅子に腰掛けてするものになった。これはもう十年この方の事である。それに会社官庁のひけ時に集まって夕飯まで(二時間か三時間の間)に会を終るという事は、丸ビルにホトトギス発行所を置いた時からはじまったことである。
ホトトギス発行所でも規定の四時までは事務を取っている。事務員が帰ってから、室の一隅に備えてある畳椅子を取り出し、総計で二十個程の椅子を並べ、この一室は忽ち俳句会場に変る。
鉄道協会とか、電気倶楽部とかその他丸の内所在の建物で俳句会の催される時も、大概四時五時頃から七時頃までの間である。そうして何れもテーブルを囲んで椅子にもたれて作る。
鉄道協会の俳句会の席上であったか会が終って多少余裕の時間のあった時の雑談に、
「ビルデングの最上層に能舞台を作って、そこで演奏し度いものですという事を観世喜之氏がいったことがあります。」と一人の人がいった。
私は面白いと思ってその話を記憶している。現に丸ビルのルーフなどは広大な場所が空しく空いている。そこに能舞台を作って、俳句会と同様の時間位で能楽を催すという事は、事務所のひけ後、夕飯までの時間を利用する一つの娯楽機関となるであろう。