일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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こじきがくせい

乞食学生

太宰 治

太宰 治의 乞食学生(こじきがくせい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 33,682자 · 68화면

아오조라 문고

第五回

僕たちは、里見八犬伝に於て共鳴し合ったのです。」

往来で喧嘩が、はじまりそうなので、私は閉口した。

「止し給え。止し給え。どうして君たちは、そんなに仲が悪いんだ。佐伯の態度も、よくないぞ。熊本君は、紳士なんだ。懸命なんだよ。人の懸命な生きかたを、嘲笑するのは、間違いだ。」

「君こそ嘲笑している癖に。」佐伯は、私にかかって来た。「君は、老獪なだけなんだ。」

言い合っていると際限が無かった。私は、小さい食堂を前方に見つけて、

「はいろう。あそこで、ゆっくり話そう。」興奮して蒼ざめ、ぶるぶる震えている熊本君の片腕をつかんで、とっとと歩き出した。佐伯も私たちの後から、のろのろ、ついて来た。

「佐伯君は、いけません。悪魔です。」熊本君は、泣くような声で訴えた。「ご存じですか? きのう留置場から出たばかりなんですよ。」

私は仰天した。

「知りません。全然、知りません。」

私たちは、もう、その薄暗い食堂にはいっていた。

第五回

私は暫く何も、ものが言えなかった。裏切られ、ばかにされている事を知った刹那の、あの、つんのめされるような苦い墜落の味を御馳走された気持で、食堂の隅の椅子に、どかりと坐った。