후리가나로 읽는 일본 고전
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らんせい
乱世
菊池 寛
菊池 寛의 乱世(らんせい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,477자 · 7화면
その知らせに接して、評定の人々は更に焦った。が、諸士の議論は、容易に一致しなかった。藩中第一の器量人といわれている家老の酒井孫八郎が、とうとうこんなことををいい出した。今、敵は眼前に迫っている。必死危急の場合である。小田原評定をやって、一刻をも緩うすべき時ではない。昨日今日の様子では、この上いくら評定を重ねても、皆が心から折れ合うことなどは望み得ない。その上恭順がよいか東下がよいか、そのいずれが本当に正しいかは、人間の力では分かるものではない。それよりも、いっそ東下と恭順との二つの籤を作って、藩主定綱公以下を祭った神廟の前で引いてみよう、その出た籤によって、一藩の態度を決しようではないか、というのであった。
議論に疲れていた――また心のうちでは、帰趨に迷うていた――多くの藩士たちは、挙ってその説に賛成した。
こうして、籤は作られた。発案者の酒井が選ばれて、籤を引いた。引かれた籤は東下の籤であった。東下の籤が出た以上、恭順論者も諦めてそれに従う外はなかった。
藩老たちは、一藩の士卒を城中に呼び集めて、評定の経過を語った後、関東へ発足するについての用意を命じた。