일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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にごうごしゃくにかんするあいこくてきこうさつ

二合五勺に関する愛国的考察

坂口 安吾

坂口 安吾의 二合五勺に関する愛国的考察(にごうごしゃくにかんするあいこくてきこうさつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,935자 · 16화면

아오조라 문고

そのうちに明治となり、この事実が発覚した。明治政府はまだ信仰の自由を許しておらぬ。例の王政復古というやつで、宗教は神道ひとつ、仏教もつぶしてしまえという反動時代だったから、切支丹の復活を許すだんではなかった。何千という浦上部落の信徒が老幼男女一網打尽となり、多すぎて牢舎の始末もつかぬから、いくつかの藩に分割して牢にこめられ、とり調べをうけ、棄教をせまられる。

寒ざらし、裸にして雪の庭へ坐らせるなどとそうとうの拷問もあったようだ。ところが拷問によっては、いっかな棄教せぬ。例の祈祷を唱え、痛苦に堪え、痛苦の光栄に陶酔するものゝごとくますます信仰をかためるというぐあいである。こゝまでは、元和寛永のむかしとかわらぬ。

ところが、こゝに、意外なことが起った。肉体に加えられる残虐痛苦に対してますます信念をかためるごとき彼らが、たわいもなく何百人、一時に棄教を申しでるというおもわぬことが起って、役人をまごつかせたのである。

ことの起りは空腹に堪えかねたのだ。そして悲鳴をあげてしまった。身に加わる残虐痛苦にはその荘厳と光栄がかえって彼らを神に近づけてくれたが、無作意な、なんの強要もない食糧の配給に、そして、その量のたくまざる不足に、強要せられずして神からはなれてしまったのである。