후리가나로 읽는 일본 고전
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にんげんせいかつのむじゅん
人間生活の矛盾
丘 浅次郎
丘 浅次郎의 人間生活の矛盾(にんげんせいかつのむじゅん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,798자 · 36화면
少しく蕃社が大きくなると一人の大将では全部を直接に指図することができぬから、部下の中からもっとも適任と認める者を数名選び出して、これに補佐の役を命じ、蕃社がさらに大きくなると、大将の補佐だけでは手が足らぬゆえ、さらに補佐の補佐を任命し、かくして命令を下す側にも若干の階級ができるが、かように蕃社内の制度がやや複雑になっても各自がおのれの目上の者に服従していさえすれば、蕃社はりっぱに統一せられ、戦争の場合にはもっとも有効に戦うことができる。しかしてこのことが行なわれるには、各自が生れながらに目上の者には服従せずにはいられぬという本能を備えていることが必要である。この本能を階級本能と名づける。蕃社と蕃社とが相戦うていたような時代が長くつづき、その間に、階級本能の少しでも多く発達した蕃社がいつも勝って栄えたとすれば、自然淘汰の結果として、この本能は次第に進歩し、初めは模倣、次には服従、終りには崇拝として現われるに至ったであろう。
前に社会本能についても述べたとおり、人間の意志は本能の許す範囲内においてのみ自由で、当人はいかに自分の勝手に考えたり行なうたりしているつもりでも、やはり無意識に本能の命令には服従している。