후리가나로 읽는 일본 고전
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にんげんせいかつのむじゅん
人間生活の矛盾
丘 浅次郎
丘 浅次郎의 人間生活の矛盾(にんげんせいかつのむじゅん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,798자 · 36화면
七
容貌も気質も、風俗、習慣もいちじるしく違うた人間がことごとく世界人として同列に並ぶことは、外国を敵視した社会本能が全く消えた後でなければ、実現は覚束ないようであるが、これらの点に関してもずいぶん相矛盾した思想が世に行なわれている。
七
現今の人間生活に見られる矛盾の中に、もっとも多数を占めているのは、階級本能の退化に基づくものであろう。これも一同の者が歩調を揃えて退化すれば何の矛盾も起らぬが、速く退化するものと、遅く退化するもの、多く退化した者と少なく退化した者とがあって、これらが同時に相隣りして生活しているゆえ、そこにはなはだしい矛盾が生ずる。今日の社会制度は大体において階級本能の盛んであった頃にでき上ったものゆえ、この本能をなお多量に備えている人間の考えたり行なうたりすることはちょうどよくそれに嵌まる。したがっていずれの方面でも、今日成功する人間は皆この本能のあまり退化していない連中ばかりである。階級本能の退化せぬ人間は社会を幾段かの階級に分け、一段でも下の者は一段でも上の者に絶対に服従し、その奴隷となることを当然として、少しもそれが苦にならぬから、自然その間に親分と子分との関係が生じ、親分は子分を引立て、子分は親分の知遇に感じて、さらに気に入るように務め、次第次第に高い階級まで達することができる。