후리가나로 읽는 일본 고전
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にんげんせいかつのむじゅん
人間生活の矛盾
丘 浅次郎
丘 浅次郎의 人間生活の矛盾(にんげんせいかつのむじゅん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,798자 · 36화면
自己本位になり、その結果として、口に唱えることと身に行なうこととが全く矛盾するに至る。とくに車夫が車賃を貰うて車を引くように、愛国賃を貰うて愛国する者や、愛国を売り物にして強請って歩いたり無銭飲食をしたりする輩に至っては、言行不一致もまたすこぶるはなはだしい。しかして、これらは皆社会本能の退化したために生じた人間生活の矛盾である。
社会本能が充分に発達すると、国内は完全に協力一致するが、その代りに国と国とはことごとく敵同士となる。蟻や蜂の団体では実際そのとおりになっている。人間も小さな団体を造って相戦うていた頃には、やはり、そのとおりであったろうが、国が大きくなり、社会本能が退化して、国内の人々の間に種々の矛盾や衝突が生じてからは、国の勢力の大部分は国内で消費せられ、それだけ外国と戦う気分が薄らいだ。国としては相変らず敵愾心を備えていても、個人と個人とが出遇うたときにかならず相殺し合わねばならぬという必要がなくなり、境を接したところでは、そろそろ平気で交際し始めるに至った。これはすなわち社会本能の退化のために、国の箍が緩んだのである。その後、交通の便が開けるにしたがい、国と国との関係が密接になり、汽車や汽船が到着するごとに多数の外国人が入り込んで来るようになると、人々の考え方にもだんだんと変化が生じ、初め