후리가나로 읽는 일본 고전
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にんげんせいぞう
人間製造
国枝 史郎
国枝 史郎의 人間製造(にんげんせいぞう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,606자 · 22화면
額に大きな黒子がある。それが唯一の特徴であった。
「しっかり抑えていて頂戴よ。そう、両脚をね、確っかりとね」
彼女に云われて捨松は、急いで患者の足を抑えた。その時、外人はメスを取り、丁度心臓と思われる辺へ、鋭い刃先を窃っと置いた。捨松は俄に恐ろしくなり両方の眼を固く閉じて、心の中で呟いた。
「何んて因果な野郎だろう、心臓をえぐり取られるとは。そんな病気って有るもんだろうか?……つまり蛙と同じさね。内臓を出して洗うんだからな。おや!」
と彼は仰天して、足を抑える手に力を入れた。猛烈な呻声と諸共に突然患者が刎ね返したからである。
「畜生! 畜生! こん畜生!」と、無宙で彼は抑え付けた。間も無く烈しい衝動は止んで、幽に幽に痙攣するのが、抑えている手に感じられて来た。
「もう宜敷うございますわ」――看護婦の声が聞えて来た。
ほっとして彼は眼を開けた。室には是という異状も無い。患者の上にはもうちゃんと白い布が掛けてある、煌々と輝く白色光は室の真中に灯っている。何んの変ったことも無い。
但し、一つだけ、捨松の眼に、恐ろしく映ったものがある。看護婦の手に捧げられている、銀の中形の盆の上に、とろりと血にまみれて載っかっている薄黒い色をした物体であったが、彼には夫れは何んであるか大方見当がついていた。