후리가나로 읽는 일본 고전
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にんげんせいぞう
人間製造
国枝 史郎
国枝 史郎의 人間製造(にんげんせいぞう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,606자 · 22화면
二
薄暗い燈火が只一個廊下の一所に灯っている、そして廊下の左右には幾個かの部屋があると見えて扉に付いている白い取手が茫然と彼の眼に見えた。全体の様子が非常に陰気で人が居るとも思われない。
「愈々これは役所だ哩。まさか警察ではあるめえな。浮浪人が警察署へ飛び込むなんて余り気の利いた図じゃねえ」
彼は暫く考えていた。
その中に彼は眠くなった。そうして益々空腹になった。何より現在の彼に執っては、軟い寝所と温かい食物――何さ、冷でも結構であるが――この二つが必要であった。
「そこで」と彼は自問自答した「兎に角此処は役所に違えねえ。と為ると小使の爺さんぐらいは宿ってるに相違無え。で、お願いするんだね――爺さん誠に済まねえが、飯を一杯振舞ってくんな。掛値のねえところ今日で三日、何んにも俺食っていないんだ――すると、人のいい小使なら、おおきに其奴ァ気の毒だな、遠慮はいらねえ食べるがいい。別にご馳走はねえけれど鰹の刺身があったっけ……位いの事は云うかもしれねえ。一つ小使部屋を見つけるとしょうか」
二
一時引締まった精神も、余りの空腹と疲労の為めに、復もだらけて朦朧となり、虫の好いこんな事を考えながら、彼はフラフラと入口から廊下の方へ這入って行った。