후리가나로 읽는 일본 고전
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にんげんせいぞう
人間製造
国枝 史郎
国枝 史郎의 人間製造(にんげんせいぞう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,606자 · 22화면
外人の側には硝子製の、長方形の棚があったが、解剖用のメスや鋏が銀色の光を発しながら、幾個も其上に載せてあった。
「おや、役所では無かったのか。……ははあ、此処は病院だな」――労働者は漸く気が付いた。「それじゃ瘋癲病院だな! 先刻の恐ろしい叫声はありゃ狂人の声だったんだな」斯う思うと彼は、自分の周章て方が、急に可笑しく思われて来た。で彼は思わず声を立てて、さも愉快そうに笑い出した。外人と日本人の看護婦とは、彼が室の中へ現われた時から、さもさも驚いたというように、幾度も顔を見合わせたが、侵入者の愉快そうな笑声を聞くと美しい看護婦は手を振りながら、一足彼の方へ近寄って来た。
「貴郎は一体何人ですの? そして何んの為にこんな深夜にこんな所へいらっしゃいましたの?」
「へい、私は労働者なんで……本田捨松っていうんですが……何ね、実は表の切戸が、斯う自然と開いたものですから……それに大変空腹でもあったし、ついフラフラと内へ這入りますと……」
「ああ解りました。では何んですね、食物が欲いって有仰るのね?」
「そうです! そうです! そうなんですよ!」――労働者の本田捨松は飛び付くように斯う云った。