후리가나로 읽는 일본 고전
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にんげんひょう
人間豹
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 人間豹(にんげんひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 155,989자 · 311화면
そこで、彼はその翌日、午後から会社を休んで、心覚えの武蔵野の森の中へ、怪人物の住所を確かめに出かけることにした。
幾度も迷った末、やっと、それらしい森を見つけて、車を降りると、細い枝道を、気味わるい草むらを踏み分けて、目ざす森へと歩いて行った。
空は一面にどんより曇って、風もなく、寒さはそれほどでもなかったけれど、ソヨとも動かぬ草の葉、森の梢が、何かしらこの世のものならぬ感じで、思い出すまいとしても、先夜の恐ろしかった記憶がよみがえって、ともすれば逃げ出したい衝動にかられるのを、恋人のためなればこそ、やっとこらえて、ついに草むらを通り越し、薄暗い森の中へと踏み込んでしまった。
そこには、高い常磐木にとり囲まれて、異様な建物がひろがっていた。青く苔むした煉瓦塀、今時こんなものが残っていたのかと驚くほど、古風な木造の西洋館、急な傾斜のスレート屋根に、四角な赤煉瓦の煙突がニョッキリ首を出して、さかんに煙を吐いている。朽ちかけたような陰気な建物に比べて、この煙だけがばかに威勢よく見える。この住人は余ほどの寒がりに違いない。それとも何か特別の理由があるのかしら。