후리가나로 읽는 일본 고전
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にんげんひょう
人間豹
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 人間豹(にんげんひょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 155,989자 · 311화면
そのものの輪郭を縁取る毛は、月光のために銀色にかがやいて見えた。全身、毛におおわれたものであった。本来四つ足で這うべきやつが、ちょうど犬がお預けをするように、前脚を宙に浮かせて、ニュッと突っ立っていた。それは一匹の大きな虎であった。
神谷はあまりに意外な動物の出現に、恐れるよりは、あっけにとられてしまった。いつか、動物園の檻を抜けだした虎の話を聞いたことがある。その非常に珍しい出来事がいま起こったのであろうか。そして、町から町をさまよった猛獣が、偶然にも彼の部屋の窓へやってきたのであろうか。
だが、妙なことに、この虎は、人間とそっくりに雨戸をノックする術を心得ていた。それに、こいつはなぜ後脚で立ち上がっているのだろう。
「アハハハハハ、驚いたかね」
突如として、虎が物をいった。
神谷はそれを聞くと、心底からたまげてしまった。夢にしてもなんという変てこな夢であろう。
「神谷君、君はこの声を忘れたかね。忘れるはずはないんだがね。思い出してみたまえ、ほら、一年ほど前、カフェ・アフロディテで、君がはじめて聞いた声だ」
虎が陰気な声でしゃべりつづけた。
わかった、わかった、こいつは人間豹恩田なのだ。