일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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へいけがに

伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集

岡本 綺堂

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N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 203,094자 · 411화면

아오조라 문고

」と、巡査はまた言った。

警察はあくまでも為子を疑って、いろいろに探偵しているらしく、東京へも電報で照会して、かの女学生たちの身許や素行の調査を依頼したとのことであった。遠泉君は漁師から聞いたあばた蟹の話をすると、巡査はただ笑っていた。

「ははあ、わたしは近ごろ転任して来たので、一向に知りませんがねえ。」

「御参考までに申し上げて置くのです。」

「いや、判りました。」

巡査はやはり笑いながらうなずいていた。彼が全然それを問題にしていないのは、幾分の嘲笑を帯びた眼の色でも想像されるので、遠泉君は早々に別れて帰った。

午後になって、東京から亀江の親戚がその屍体を引き取りに来た。屍体はすぐに火葬に付して、遺髪と遺骨とを持って帰るとのことであった。その翌日、元子は遺骨を送って東京へ帰った。柳子はあとに残って為子の看護をすることになった。柳子は警察へ一度よばれて、何かの取り調べをうけた。警察ではあくまでも犯罪者を探り出そうとしているのを、遠泉君は無用の努力であるらしく考えた。

田宮はその以来ひどく元気をうしなって、半病人のようにぼんやりしているのが、連れの者に取っては甚だ不安の種であった。