일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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へいけがに

伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集

岡本 綺堂

岡本 綺堂의 伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集(へいけがに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 203,094자 · 411화면

아오조라 문고

て相手の山名からも相当の礼物を貰おうという下心で、この頃は足しげく山名の屋敷へ出入りして、自分が万事呑み込んでいるようなことを言い立てるので、和泉守も彼を信用して、さきには引出物として京染めの素襖と小袖をくれた。近い頃には太刀をくれた。彼が指しほこらしている身分不相応の兵庫鎖の太刀は即ちそれであった。

この意味からいって、彼が最も憎んでいるのは本庄采女であった。眼の捷い彼は姫と采女との関係を決して見逃がさなかった。采女という邪魔外道をなんとか片付けてしまわなければ、姫と山名との縁談がなめらかに進行しないのは判り切っているので、彼はこの間からいろいろに肝胆を砕いた末にきょうはいよいよ二人の秘密を師冬の前に暴露したのであった。

「成敗でも勘当でもいい。どの道、かやつさえ片付けてしまえば天下は太平というものじゃ。」

こんなことを考えながら、彼は師冬の館の門を出ると、秋の日はあかあかと大路を照らして、路ばたの柳はその痩せた影を長く落としていた。鼻の先きへついと飛んで来た赤とんぼうを田楽扇で払いながら、権右衛門は柳の白い落ち葉を踏んでゆくと、被衣を深くした一人の女房に逢った。