후리가나로 읽는 일본 고전
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なにもの
何者
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 何者(なにもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 38,449자 · 77화면
弘一君の理路整然たる推理には、流石の波多野警部も異議をさしはさむ余地がない様に見えた。この上は池の底の盗難品を確めることが残っているばかりだ。
暫くすると、偶然の仕合せにも警察署から波多野警部に電話で吉報を齎した。その夜結城家の池の底の盗難品を警察へ届出たものがあった。池の底には例の金製品の外に、兇器のピストルも、贋の足跡の靴足袋も、ガラス切りの道具まで沈めてあったことが分った。
読者も已に想像されたであろう様に、それらの品を池の底から探し出したのは、例の赤井さんであった。彼がその夕方泥まみれになって結城邸の庭をうろついていたのは、池へ落ちたのではなくて、盗難品を取出す為にそこへ這入ったのだ。
私は彼を犯人ではないかと疑ったりしたが、飛んだ思い違いで、反対に彼も亦優秀なる一個の素人探偵だったのだ。
私がそれを話すと弘一君は、
「そうとも、僕は最初から気づいていたよ。常爺やがサックを埋める所を覗いていたのも、琴野三右衛門の家から金ピカになって出て来たのも、皆事件を探偵していたのだ。あの人の行動が、僕の推理には非常に参考になった。現にこのサックを発見することが出来たのも、つまり赤井さんのお蔭だからね。