후리가나로 읽는 일본 고전
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びんじょうのずえ
便乗の図絵
宮本 百合子
宮本 百合子의 便乗の図絵(びんじょうのずえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,614자 · 19화면
自分が凧にふきとばされないだけの用心をしながら、高く低くと風むきを利用しながら戦争挑発の凧糸をあやつっているともいえる。
この恐怖の凧が、日本の空にも見えるようになりはじめてから、わたしたちの周囲には注目すべきさまざまの便乗現象がおこって来た。
この次の機会にこそ、日本は漁夫の利をしめるか、さもなければ大漁祝いのわけ前にありついて、前回でものにしそこねた北や南での領土的野心をみたすことができるという潜行的な宣伝が行われている。あれこれと形をかえて、民間にはいりこんでいるもとの職業軍人や憲兵、ファシストのある種の人々は、ぐるりの青年たちにそういう教育をしみこませている。世界の様子もしらず、軍事教育で育てられて来た青年は汽車の中でそういう話もあり得ることのように喋っている。
かくれたファシズムの力が、日本の安定をぐらつかせようとしていることは、こういう場合ばかりではない。平和をみだそうとしているものは、共産主義者その他の進歩的分子であるといういいかたさえあらわれた。満州事変以来、日本の侵略戦争に反対し、戦争によって人民の生活を悲惨にすることを拒絶しつづけて来たのが赤であったことは、憲兵や検事局がよく知っている。