후리가나로 읽는 일본 고전
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かしとそのきょく
信時潔音楽随想集 バッハに非ず
信時 潔
信時 潔의 信時潔音楽随想集 バッハに非ず(かしとそのきょく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,387자 · 18화면
望ましい音楽
先頃テレビでセロの達人カザルスの対話をきいた。大きなパイプタバコをくゆらせながら翁は音楽を語り、また問われるままに政治についても自己の立場を説いた。彼は言う、自分は単純な人間で何事にも自然を尚ぶと。彼はバッハを初めとする古典音楽を愛するとともに、故郷カタロニアの歌調を自ら鳥の詩と称して演奏曲目に忘れない、彼が現代の十二音音楽を斥けたり、故国の独裁政権に抵抗を続けるのも、それが人性の自然に反くからであると言い、人は皆己れを人類という大木の一枚の葉と思うべきだと語っている。また昨年物故した作曲家ヒンデミートはその晩年の講演で、十二音作法その他の影響による音楽の現情を河川の工業汚染にたとえ、飲めない水、魚の棲めない水の如く、音楽は本来の生命を失う危機に面していると述べている。
音楽はこれでよいのかという声はすでに久しく、トルストイの芸術論におけるベートーベン、ワグネルをも否定して、音楽をほとんど民謡とマーチに限るような厳酷な批判から、その商業化、機械化、卑俗化、あるいは過度の専門化による人間性からの逸脱を憂うる声は絶えない。著名な作曲家で音楽の将来に希望を失っているものさえある。