후리가나로 읽는 일본 고전
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ひかりをおおうものなし
光を覆うものなし
坂口 安吾의 光を覆うものなし(ひかりをおおうものなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,115자 · 24화면
ただ競輪場で騒ぐということがしばしば大問題として採り上げられ、競輪場で騒ぐ奴が悪い、という印象を世間に与えているから、ファンは競輪騒動に対して必要以上に警戒心をもっているのである。不正があっても、騒ぐ方が負けだという去勢された諦めを持っているものだ。
よその競輪を見たこともない大半の見物人と売上げの三分の一を占める場外車券売場のファンで持っている伊東競輪では、たいがいのインチキが誰の問題にもされない。競輪を見なれた者にはインチキが分るが、見なれぬ人にはインチキもよく分らないし、とにかく競輪場で騒ぐ者は最下等国民だという印象だけ強くうけているから、抗議する者のないのが自然の情というものなのである。
しかし競輪を愛する者にとって、このインチキぐらい腹の立つものはない。競輪を愛すれば愛するほど、そのインチキに腹が立つ。
世間一般に競輪が悪いと云われているが、その汚名は誰がきているかと云うと、第一に騒ぎを起す見物人である。まるで特別の劣等人種で、放火殺人の常習犯のような悪名を蒙っている。その次が選手である。彼らがインチキの張本人だと思われている。
そして、選手がインチキをやらぬように、また見物人が騒がぬように、明るく正しい競輪のためにカントクしたり努力しているのが振興会や連合会だと思われている。