일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ひかりをおおうものなし

光を覆うものなし

坂口 安吾

坂口 安吾의 光を覆うものなし(ひかりをおおうものなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,115자 · 24화면

아오조라 문고

告発の翌日、地検が伊東競輪場へネガ没収に行ったのと入れちがいに、振興会はネガを東京へ持参して、私の方の準備の不備をねらって、記者団にネガがホンモノであるという判定を与えることに成功した。

私はそのときは自分を抑えた。振興会はあせっているだけの話で、告発したからには、相手方の当然なあせりぐらいに取り合う必要はなかろう。こうしてネガはホンモノだと一時的に記者団を説伏しながら、人を介してしきりに告発の取り止めを申し入れてくるだけでも正邪は明かな筈である。

そこで私は再度検察庁へ出頭して、振興会提出のネガの判定は私の提出した証拠と無関係に行われた一方的なものであるが、私自身はそれに対して発言はさし控え、一切検察庁の調査におまかせする、という意味を言明した。そして私自身は事件の渦をはなれて月々の仕事をしなければならないので、その場から人の知らぬ場所に身を隠した。

ところへ、十月二日の記事である。先日のネガの場合は振興会の一人ギメにちかい判定だから、世人はその一方的なものであるのを理解しうるし、真の正邪は検察庁の調査によって判明すると見て、私同様静観してくれるに相違ない。