후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
やつがたけのまじん
八ヶ嶽の魔神
国枝 史郎
国枝 史郎의 八ヶ嶽の魔神(やつがたけのまじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 160,664자 · 323화면
八
それから間もなく引き続いて、怪しいことが起こって来た。それはやはり二の腕にある二十枚の歯形に関することで、そうして対象は紋兵衛であった。
つまり紋兵衛と顔を合わせるごとに、二十枚の歯形が人面疽と変じ、そうしてこのように叫ぶのであった。
「お殺しよその男を!」
すると不思議にも葉之助は、その紋兵衛が憎くなりムラムラと殺気が起こるのであった。しかしさすがに刀を抜いて討ち果たすところまでは行かなかった。
「歯形といい人面疽といい、恐ろしいことばかりが付きまとう。俺は呪詛われた人間だ」
そうして尚もこう思った。
「大鳥井一家とこの俺とは、何か関係があるのかも知れない。いったいどんな関係なのだろう? よくない関係に相違ない。いわゆる精神転換前の俺というものを知ることが出来たら、その関係も解るかも知れない」
しかし彼には精神転換前の、自分を知ることが出来なかった。
「とにかく俺は大鳥井家へは絶対に足踏みをしないことにしよう。お露との恋も忘れよう」
そうして彼はこの決心を強い意志で実行した。
春が逝き尽くして初夏が来た。そうして真夏が来ようとした。