후리가나로 읽는 일본 고전
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くらのすけるす
内蔵允留守
山本 周五郎
山本 周五郎의 内蔵允留守(くらのすけるす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,082자 · 24화면
向うにいる連中が悪口を叩いた。虎之助は呆れた、そして怒るよりも寧ろ笑いたくなった、こんな相手と押し問答をしてもしようがない、「では、また改めてまいるとしましょう」そう云って彼はしずかに踵を返した。
遠慮もなく罵り嗤う声を聞流して、森蔭の径を戻って来ると、先刻の老農夫はまだせっせと鍬を振っていた。虎之助は礼を述べて行過ぎようとしたが、その老人は鍬の手を休めながら、
「どうなされました」と不審そうに訊いた、「……先生のお帰りをお待ちなさるのではなかったのですか」
「その積りでいったのだが」
「暴れ者になにか云われましたか」老人は案の定という笑い方をした、「……あのやまだち共は手に負えぬ奴等じゃで、まあ喧嘩もせずに戻って来られたのがなによりでござりましょう」
「御老人も知っておられるか」
「留守番の弥助どのからよく聞きまするし、此の辺をのし歩くので顔もよく存じております、あのようなあぶれ者が殖えるばかりで困りものでござります」
虎之助は去ろうとしたがふと、
「御老人」と思いついて云った、「……実は、先生のお帰りまで待ちたいので、ぜひこの付近に宿を借りたいと思うのだが、むろん雑用は払うしどんな家の片隅でもよい、置いて呉れるところは有るまいか」