후리가나로 읽는 일본 고전
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ぼんじんでん
凡人伝
佐々木 邦
佐々木 邦의 凡人伝(ぼんじんでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 98,944자 · 202화면
卒業前後
「そんなことはないよ。心以上に何かある」
「今の女に何があったい? 君」
「…………」
「あの姿を見て、霊魂があると思えるかい? 肉体が死ねば、もうそれで万事お仕舞いだ。それは霊魂があって不滅なら、こんな都合の好いことはないさ。しかしないよ。霊魂はないよ」
と高木君は例によって押して来た。凡人の悟りは偉人のそれと違う。ルーテルは友人の雷死を眼前に見て、深い信仰に入った。私は轢死人の浅ましい姿に愛想を尽かして、多少持っていた信仰が怪しくなった。
「霊魂なんかないな。あの態じゃありよう筈がない」
と赤羽君も悲観していた。
「あゝ、厭だ/\、死ぬのは厭だ」
と野崎君は頭を両手で押えていた。
卒業前後
この間、陸軍少尉になった甥が訪ねて来た時の話、私は、
「若い将校だなあ」
とツク/″\見守った。軍服はつけているが、まるで中学生のようだ。
「未だ成りたてのホヤ/\ですからね」
と妻が説明した。妻の従姉の惣領息子だ。
「それにしても若い。特別早いんだろう」
「同期生の中では一番若い方ですけれど」
と少尉は若いのが残念のようだった。
「信さんは成績が好いんですからね」
と妻はこの甥が大の自慢だ。