일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

しゅっせ

出世

菊池 寛

菊池 寛의 出世(しゅっせ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,840자 · 18화면

아오조라 문고

「ああ、やっと救われたな」と、思った。

彼は、その翌日から毎日のように、上野の図書館へ通った。が、その仕事がどんなに退屈で不便であっただろう。自分が本を持っていた時には、朝起きた時のしばらくとか、床に就く前の二、三時間などに執る筆が、どんなに仕事を進捗せしめたことだろう。が、仕事の場所が制限され、従って時間が制限されることによって仕事は少しもはかどらなかった。と、同時に仕事そのものが、いよいよ苦しくなっていった。

が、彼は根よく二、三カ月、毎日、その仕事をつづけていった。彼は、唯一の金儲けの方法として、その仕事を続けていった。その後、その書肆が破産したために、本当は一文にもならなかった仕事を、一生懸命に熱心に続けていったのだった。

彼は、大仏の前を動物園の方へと、道を取りながら、そんなことを取りとめもなく考えていた。その頃のみじめな自分のことを考えると、現在の自分の境遇が別人のように幸福に思われた。月々貰っていた五円の小遣いから、毎日の電車賃と、閲覧券の費用とを引いた残りで、時々食っていた図書館の中の売店の六銭のカツレツや三銭のさつま汁のことまで、頭の中に浮んだ。