일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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きただけとあさひだけ

北岳と朝日岳

木暮 理太郎

木暮 理太郎의 北岳と朝日岳(きただけとあさひだけ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,121자 · 16화면

아오조라 문고

私はここで不思議な現象を経験した。谷が左に曲る下手の所は、瀞から押出された小石が積まれて浅い瀬をなしている。其中を歩きながらふと行手を仰ぐと、すぐ前の低い尾根の梢越しに一条の大瀑が懸っている。ほんの落口だけしか目に入らぬけれども、低いとはいえ尾根を越して見えるのであるから、これは余程の大瀑であるに相違ないと想った。皆に注意して見せてやりたいと思って、暫く其処に待っている中に、皆余り遅いので、外の事に紛れて誰にもいうことを忘れてしまった。然し附近にそんな大瀑のあることは話にすら聞かない。或は魚止瀑のことを始終念頭に置いたので、それが幻覚に現れたのか、謎は未だに解けないでいる。

瀞と絶壁で前途を塞がれたので、雪崩の押した急峻な小渓を伝って尾根に登り、川の様子を窺った。どうも恵振谷の落口へは絶壁続きで下れそうもない。止むなく尾根伝いに登ることにして、木立を縫い藪を押分け、五時間も登り続けたが、前面に見えている雪までは、近いようでも容易に達せられない。人夫はこれから恵振谷へ下りて夫を遡る方が尾根を辿るよりも得策であるという。昼から少しも水を飲まないので皆喉が渇き切っている。