후리가나로 읽는 일본 고전
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じゅうはちじのおんがくよく
十八時の音楽浴
海野 十三
海野 十三의 十八時の音楽浴(じゅうはちじのおんがくよく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 103,941자 · 210화면
冷害の年がくることを予報する力さえない。天気予報が、このごろになって、やっと大分あたるようになったくらいだ。自然の大きな力に刃向う人知の大きさは、人間に手向う蟻の力よりもはるかに小さい。いったい、このごろの人間は、自惚れすぎているよ。この大宇宙の中で、人間はいっとう知力の発達した生物だとひとりぎめをしているのだからなあ」
老博士は、銀色の髯の間から、しきりに泡をとばし、腕を高くふりあげつつ、まくしたてた。
「博士が氷河期が来るとおきめになったのは、どういう根拠によるのですか」
総監は、あいかわらず、冷静な態度をつづけた。
「ああ、そのことじゃが……」
と、老博士は、溜息をついて、
「そのことは、なかなかむずかしい学問になるから、君たちにいっても、ますます信ぜられなくなるばかりだ。だから、君たちは、わしのいうとおり、氷河期が来るという結論を信じて、さっそく防衛手段に急ぐのがよろしい」
「しかし博士、私たちは、そう簡単に、結論だけを信じかねます。なにか、もっとほかに、氷河期の来るという証拠を目にし耳にしないと、信じられないのです」
総監は、ここぞと、博士にくいさがった。