후리가나로 읽는 일본 고전
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せんねんのじさ
千年の時差
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 千年の時差(せんねんのじさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,756자 · 10화면
結局単細胞の生命に帰する。ヴィールスの研究が進み、将来生きた原形質が合成される日が来たら、生命の問題は解決する。とこういう線での学問の進歩は、その方向の範囲内だけでは確かに真理であり、また、非常に興味の深い読物でもある。また自然に即した学問のよいところは、こういう科学の進歩の途上で、病気の新しい治療法が見つかったり、良い薬が出来たりするので、決して価値が少ないというのではない。ただこれで生命の問題が解決されるという、その解決という言葉が曲者なのである。小林氏は「もし科学だけがあって、科学的思想などという滑稽なものが一切消え失せたら、どんなにさばさばして愉快であろうか」というが、如何にもそのとおりである。
近年古美術と歴史との世界の中に、人間精神の秘密を解くいとぐちを求めようとしている著者は、もっとも本人にいわせれば書画骨董の道楽の世界に沈濳してるんだよというかもしれないが、この方面の広い分野にわたって、非常に深い考察を常にしているのである。それはきわめて短い文句で何気なく語られている言葉の中に、その片鱗を示している。例えば狂人の心理を説いては、「狂人という賽河原の労働者には、鬼の姿が見えないだけだ。