일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せんねんのじさ

千年の時差

中谷 宇吉郎

中谷 宇吉郎의 千年の時差(せんねんのじさ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,756자 · 10화면

아오조라 문고

彼は決して壊れた機械ではない」という一節がある。これは著者の狂人との付合いから得た苦しい経験の結論であって、この狂人の精神との比較から、人間の精神の秘密が一寸覗かれるのである。

よく晴れた奈良の秋の日、二月堂の脇の庫裡めいた建物の中で、著者はひっくり返ってプルウストを読んでいる。突如「失われし時を求めて」という言葉に、非常な気味悪さを感ずる。人間は時間というもの自身については、滅多に考えないものである。認識の先天的形式とか、時空の世界の第四次元とかいっても、それは形式的な考え方にすぎない。時自体は、考えれば考えるほど取りとめのない抽象的観念の群衆に陥るもので、じっと黙って考えるには、あまりに恐ろしいものである。時と自己意識と歴史、この三つの妖怪は、互いに固く手を握っている。小林氏はその点を「歴史とは、無数の『私』が何処かへ飛び去った形骸である」と、極めて端的に喝破している。

小林秀雄は、つまるところは、詩人なのかもしれない。大和の秋、岡寺から多武峰に通ずる白い街道のほとりに、蘇我馬子の墓を訪ねる。巨大な花崗岩の切石で畳んだ古墳の中にはいる。石棺はないが、この死人の家は風通しが良く、そしてよく乾いている。