일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふるむじな

古狢

泉 鏡花

泉 鏡花의 古狢(ふるむじな)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 19,891자 · 40화면

아오조라 문고

しかし、お町の――一説では、上流五里七里の山奥から山爺は、――どの客にも言うのだそうである。

水と、柳のせいだろう。女中は皆美しく見えた。もし、妻女、娘などがあったら、さぞ妍艶であろうと察しらるる。

さて、「いらして、また、おいで遊ばして」と枝折戸でいう一種綿々たる余韻の松風に伝う挨拶は、不思議に嫋々として、客は青柳に引戻さるる思がする。なお一段と余情のあるのは、日が暮れると、竹の柄の小提灯で、松の中の径を送出すのだそうである。小褄の色が露に辷って、こぼれ松葉へ映るのは、どんなにか媚かしかろうと思う。

「――お藻代さんの時が、やっぱりそうだったんですってさ。それに、もう十時すぎだったというんです。」

五年前、六月六日の夜であった。明直にいえば、それが、うぐい亭のお藻代が、白い手の幻影になる首途であった。

その夜、松の中を小提灯で送り出た、中京、名古屋の一客――畜生め色男――は、枝折戸口で別れるのに、恋々としてお藻代を強いて、東の新地――廓の待合、明保野という、すなわちお町の家まで送って来させた。お藻代は、はじめから、お町の内に馴染ではあったが、それが更めて深い因縁になったのである。