후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
こせんのなぞ
古銭の謎
野村 胡堂
野村 胡堂의 古銭の謎(こせんのなぞ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,885자 · 26화면
人と定めようも御座いません、尤も主人が行方不明になってからまだ八ヶ月たったばかりで、失踪の手続をして、相続人を極めるには、未だ少し間があります、その期間内に、主人の生死を確かめるか、それが出来なければ、せめて遺言状を発見し度いと、私一人で気をもんで居る次第で御座います」
「なるほど、それは御心配な事じゃ、警察の手も入った事だろうが、生きて居るとも死んだとも、その辺の事が解らないとは可怪しいな」
「御身分の方ですから、警察も全力を傾けて探しましたが、少しも手がかりはありません。その頃の新聞で御承知でしょうが、八ヶ月前のある晩十時頃、陽子さん――これはお邸に同居して入らっしゃる、御親類のお嬢さんですが――に送られて、本屋の寝室へ入った事はわかって居りますが、その翌る朝、浩一郎さん――これもお邸に同居して、陽子さんの父子と睨み合って居る形になって居る青年です――が、用事があって、主人の寝室を叩くと、半ば空っぽで、主人は影も形も無かったのです。それから大騒ぎになって、警察の力も借り、あらゆる名ある私立探偵にも来てもらって、草を分けて探しましたが、主人は寝巻のままで、スリッパを突っかけて出かけたらしいという事と玄関の戸が開いて居た、という以外は何んにもわかりません」