후리가나로 읽는 일본 고전
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かわいいやま
可愛い山
石川 欣一
石川 欣一의 可愛い山(かわいいやま)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 98,791자 · 196화면
平の二夜
六月になった。この頃湿気の多い、いやな日が続く。早く山へ行きたくて仕方がない。山の話を書くことが苦痛なくらい、山を思っている。
平の二夜
こころみに地図を開いて見る。信州と越中との国境は、南は標高二八四一米のレンゲ岳(三ツ叉)に始まり、うねうねと屈曲していはするものの、大体において真北を指し、野口五郎、烏帽子、蓮華、針ノ木、爺、鹿島槍、五龍、唐松等を経て北、三千米に近い白馬岳に至る約二十里の山脈の上を走っている。故に信州から直接越中へ出るには、どうしてもどこかで山を越さねばならぬ。大黒(二四〇五)を越して祖母谷、猿飛へ出るのもよい。中房から東沢乗越を経て高瀬川の上流へと下り烏帽子へかかって南沢から黒部川へ出ることも出来る。籠川入りをして扇沢から爺(二六六九)の西南に当る棒小屋乗越を越し、棒小屋沢を下って黒部川に落ち合うのも一つの路である。だがこれらのルートは、いずれも長く、且つ困難であるから、単に登山の目的で採用するのならとにかく、実用としては適していない。もっとも実用といえば、汽車のある今日、長野から直江津を経由して富山へ出れば一日で楽々と行けるが、比較的興味があり深山幽谷の気分が充分味わえ、而も大した労力なしに信州から越中へぬける路は、やはり昔ながらの針ノ木越えによることである。