일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あいえんきえん

合縁奇縁

佐々木 邦

佐々木 邦의 合縁奇縁(あいえんきえん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,349자 · 23화면

아오조라 문고

丁度欠員があって、月給三十五円の雇員に採用して貰った。今なら五千円というところだろうが、十年前の話だ。食扶持を入れる代りに貯金しろと兄貴が嫂の理解を得て言ってくれた。四五年やれば東京へ行く学資が出来る。夜学の大学へ通って高等文官試験を受けようという遠大な計画だった。

「順当に行っても高等学校大学と六年かゝります。此方は廻り道ですから、少し手間がかゝりましょう。三十までに試験を取れば宜いです」

と僕は急がず撓まずやることにした。

同じような計画の青年が同僚の間に二人いた。一人は中学校の先輩尾崎君で、もう一人はその年商業学校を出た黒須君だった。目の寄るところへ玉で、三人忽ち肝胆相照らした。

僕達は退庁後よく散歩をした。四時仕舞いだから、随分議論をしても日が暮れない。三度に一度は狐ウドンで晩餐を共にした。

「何うだい? 三人の会を青雲会としようじゃないか? 青雲を望む会だ」

年長で大将株の尾崎君が散歩の途上空を仰ぎながら申出た。

「宜かろうね」

と僕は賛成したが、黒須君には別の案があった。

「青雲会も好いけれど、少し安っぽくはないかい?」

「青雲の志だもの、安っぽいことはなかろう」