후리가나로 읽는 일본 고전
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あづまばし
問はずがたり・吾妻橋 他十六篇
永井 荷風
永井 荷風의 問はずがたり・吾妻橋 他十六篇(あづまばし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 75,586자 · 159화면
紐育市俄古あたり繁華な都会でも、普通の人の生活は決して奢侈贅沢と云う程の事は有りません。寧ろ質素で毎日殆ど同じ料理を食べて居るようでした。その頃私の見たところでは、一般に米国の女は料理が下手でもあり、またそれほど甘いものを食べようと云う心持がないようでした。これは仏蘭西やまた日本の明治時代の家庭に比較しての話です。米国では一般に野菜も魚も果実も日常の食事にその種類が少ないので、自然にそうなるのかも知れません。それを思うと仏蘭西の家庭や、また日本では明治時代の東京には甘いものが豊富にあったものでした。それは気候と風土の恵みでしょう。
私は五年ほど米国に居たのですが、食べる物で記憶に残るほどの物は殆ど無いと云ってもよいでしょう。ミシガン州の或田舎の町に居た時、農家で、林檎を樽漬にして飴のようにしたものを御馳走してくれた事がありました。また、ミゾリ州のこれも田舎の町の酒場で、林檎から醸造した酒を飲んだ事があります。それからペンシルバニヤ州の田舎の下宿屋で晩食の菜に毎日甘藷のふかしたのを食べた事があります。日本産の薩摩芋よりもずっと甘く栗よりもいい位だったのは今に忘れられません。