후리가나로 읽는 일본 고전
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あづまばし
問はずがたり・吾妻橋 他十六篇
永井 荷風
永井 荷風의 問はずがたり・吾妻橋 他十六篇(あづまばし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 75,586자 · 159화면
こんな事でもしなくッちゃ暮して行けないのよ。」
男は道子が口から出まかせに何を言うのかというような顔をして、ウムウムと頷付きながら、重そうな折革包を右と左に持ちかえつつ、手を引かれて橋をわたった。
「此方よ。」と道子はすぐ右手の横道に曲り、表の戸を閉めている素人家の間にはさまって、軒先に旅館の灯を出した二階建の家の格子戸を明け、一歩先へ這入って「今晩は。」と中へ知らせた。その声に応じて、
「入らっしゃいまし。」と若い女中が上り口の板の間に膝をつき、出してあるスリッパを揃え、「どうぞ、お二階へ。突当りが明いています。」
梯子段を上ると、廊下の片側に顔を洗う流し場と便所の杉戸があり、片側には三畳と六畳の座敷が三間ほど、いずれも客があるらしく閉め切った襖の外にスリッパが抜ぎ捨ててある。
道子は廊下の突当りに襖のあけたままになった奥の間へ、客と共に入ると、枕二ツ並べた夜具が敷いてあって、窓に沿う壁際に小形の化粧鏡とランプ形のスタンドや灰皿。他の壁には春画めいた人物画の額がかかって、その下の花瓶には黄色の夏菊がさしてある。
道子は客よりも早く着ている物をぬぎながら、枕元の窓の硝子障子をあけ、「ここの家、涼しいでしょう。