후리가나로 읽는 일본 고전
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「だん」のかいたい
増補 美学的空間
中井 正一
中井 正一의 増補 美学的空間(「だん」のかいたい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,324자 · 44화면
らるるに至った「映画」は、考えればそれ自身一人の未知なる覆面の客人である。何が人々を薄気味悪く思わせるかと云えば、その構成者が人間でないからである。レンズを視覚とし、トーキーを耳と喉にし、委員会をその決意とし、企画的社会的組織をその血液とする影の如き性格であるからである。また何が人々をひきつけ、それのもつ迫力に頬を押しあてさせたくならせるかと云えば、やはりそのもつ集団性であり、組織性であり、社会的集団的性格性である。
しかも、この十年間がその好悪をあべこべに転換したのである。一方の人々はそれに不安をもちはじめ、一方の人々はそれに快い戦慄と緊張をもちはじめたのである。
この映画があらゆる芸術に影響をもつにしても、この芸術領域に確立せる社会的集団的性格ほど大いなる示唆を与えるものはあるまい。
言語的領域にこれに匹敵する社会的集団的性格を求めるとすれば、私は新聞の構造がそれに似ると思う。言葉が云う言葉より、書く言葉、印刷する言葉、電送する言葉に転ずるにしたがって、それが美の世界に現われる時、常に意匠を変えている。それは電波によって組織づけられたる人間の集団である。