일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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よあけまえ

夜明け前

島崎 藤村

島崎 藤村의 夜明け前(よあけまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 105,172자 · 206화면

아오조라 문고

この人にして見ると、時が移り世態が革まるのは春夏秋冬のごとくであって、雲起こる時は日月も蔵れ、その収まる時は輝くように、聖賢たりとも世の乱れる時には隠れ、世の治まる時には道を行なうというふうに考えた。というのは、遠い昔にあの葦を折る江上の客となって遠く西より東方に渡って来た祖師の遺訓というものがあるからであった。大意(理想)は人おのおのにある、しかもむなしくこれ徒労の心でないものはないと教えてあるのだ。さてこそ、明治の御一新も、この人には必ずしも驚くべきことではなかった。たといその態度をあまりに高踏であるとし、他から歯がゆいように言われても、松雲としては日常刻々の修道に思いを潜め、遠く長い目で世界の変革に対するの一手があるのみであった。

半蔵と伊之助の二人が連れだって万福寺を訪ねた時は、ちょうど村の髪結い直次が和尚の頭を剃りに来ていて、間もなく剃り終わるであろうというところへ行き合わせた。髪長くして僧貌醜しと日ごろ言っている松雲のことだから、剃髪も怠らない。そこで半蔵らは勝手を知った寺の囲炉裏ばたに回って、直次が剃刀をしまうまで待った。

十二、三年も寺に暮らして和尚の身のまわりの世話をしていた人が亡くなってからは、なんとなく広い囲炉裏ばたもさびしかった。