후리가나로 읽는 일본 고전
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よあけまえ
夜明け前
島崎 藤村
島崎 藤村의 夜明け前(よあけまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 105,172자 · 206화면
しばらく半蔵はその日の来意を告げることを躊躇した。というのは、対坐する和尚の沈着な様子が容易にそれを切り出させないからであった。それに、彼はこの人が仏弟子ながら氏神をも粗末にしないで毎月朔日十五日には荒町にある村社への参詣を怠らないことを知っていたし、とても憎むことのできないような善良な感じのする心の持ち主であることをも知っていたからで。
しかし、半蔵の思い立って来たことは種々な情実やこれまでの行きがかりにのみ拘泥すべきことではなかった。彼は伊之助と共に、筑摩県からの布告の趣意を和尚に告げ、青山小竹両家の改典のことを断わった。なお、これまで青山の家では忌日供物の料として年々斎米二斗ずつを寺に納め来たったもので、それもこの際、廃止すべきところであるが、旧義を存して明年からは米一斗ずつを贈るとも付け添えた。この改典は廃仏を意味する。これはさすがの松雲をも驚かした。なぜかなら、この万福寺を建立したそもそもの人は、そういう半蔵が祖先の青山道斎だからである。また、かつて松雲がまだ僧智現と言ったころから一方ならぬ世話になり、六年行脚の旅の途中で京都に煩った時にも着物や路銀を送ってもらったことがあり、本堂の屋根の葺き替えから大太鼓の寄付まで何くれとめんどうを見てくれたことのあるのも、伊之助の養父金兵衛だからである。