후리가나로 읽는 일본 고전
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よあけまえ
夜明け前
島崎 藤村
島崎 藤村의 夜明け前(よあけまえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 105,172자 · 206화면
「何を言い出すやら。」
半蔵は笑って取り合わなかった。
どうして半蔵がこんなに先輩の正香を待ったかというに、過ぐる版籍奉還のころを一期とし、また廃藩置県のころを一期とする地方の空気のあわただしさに妨げられて、心ならずも同門の人たちとの往来から遠ざかっていたからで。そればかりではない。復古の道、平田一門の前途――彼にはかずかずの心にかかることがあるからであった。
正香は一人の供を連れて、その日の夕方に馬で着いた。明荷葛籠の蒲団の上なぞよりも、馬の尻の軽い方を選び、小付荷物と共に馬からおりて、檜笠の紐を解いたところは、いかにもこの人の旅姿にふさわしい。
「やあ。」
正香と半蔵とが久々の顔を合わせた時は、どっちが先とも言えないようなその「やあ」が二人の口をついて出た。客を迎えるお民のうしろについて、いそいそと茶道具なぞ店座敷の方へ持ち運ぶ娘までが、日ごろ沈みがちなお粂とは別人のようである。子供本位のお民はうれしさのあまり、勝手のいそがしさの中にもなおよく注意して見ると、娘はすぐ下の十六歳になる弟に、
「宗太、きょうのお客さまは平田先生の御門人だよ。」
と言って見せるばかりでなく、五歳になる弟まで呼んで、