일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ゆめはよびかわす

夢は呼び交す

蒲原 有明

蒲原 有明의 夢は呼び交す(ゆめはよびかわす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 104,126자 · 210화면

아오조라 문고

左右に童子を随えて、笏を捧げて立たせたまう、あの聡明と威厳を備えた御影である。

鶴見はうっとりとして目を瞑った。目を瞑りながらもなお御影を仰いでいたのである。

和国の教主聖徳王の和讃がどこからともなく流れて来ては去る。その讃頌の声がいつしかしずまる。もはや聞えなくなったかと思うと共に、今まで仰ぎ見ていた御影もまた滅えて行った。

そして、この娑婆に生れて来たのは、男の児であった。

その子の父親はわざと産室に顔を出さずにいる。同宿をさせていた友達の一人と二階に上って、この日はひっそりと話し合っていた。友達というのは同じ郷里から出てきた後輩で、同じ役所に勤めているのである。そこへ下から、男の児が無事に生れたという知らせがあった。

主人の父親は、無愛想に、そうかといったきり、にこりともしない。友達の方がかえって、「それはめでたい」といって喜んでいる。

この家の主人は明治の初年に、藩中で三平の随一と呼ばれたほどの人物の従者になって、あこがれの東京に出てきた。むずかしい表情はしているものの、やはり社会大変革の手が当時の若者に分与した夢を抱いていたのだろう。否でも応でも抱かねばならなかった立身出世の夢である。