후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆめはよびかわす
夢は呼び交す
蒲原 有明
蒲原 有明의 夢は呼び交す(ゆめはよびかわす)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 104,126자 · 210화면
さてその日も暮れかかってくると、普通のやんまが夥しく集まってくる。それが町の四辻に渦を巻いて飛び交わしている。そのやんまの両性をおんちょ・めんちょといって呼び別けていた。交尾のために集まったやんまに違いないのである。
子供たちはそこを目がけて竿でめった打ちにするものもあれば、趣向を変えて、とんぼ釣をすることもある。とんぼ釣といっても、これは計略で、あながちに釣り落すのである。計略とはいえ至極簡単なもので、女の髪の毛一筋あれば事足りるのである。その髪の毛の両端に小石を反故紙にくるんで結びつける。仕掛けはそれだけで済む。それを手早く拵えて、持っていって、あてもなくやんまのかがいの中に放り上げる。引っかかったやんまこそ災難である。やんまは首筋を髪の毛にはさまれて、その両端につけた小石の重みに圧されて落ちてくる。それによっても推量されるようにやんまは一箇所に押合っている。二、三百は飛んでいたろうかと思う。取れた獲物は籠に入れたり、手の指の股に挿んだりする。
およそとんぼのことといえば夢中になっていたのである。取ったとんぼは鈴虫のように好い音を聞かせるでもない。