후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 159,272자 · 313화면
と、やはり目をつぶったままで言いました。
「うむ」
兵馬は、仏頂寺の型を、身を入れて眺めているばかりです。
「わかるまいな」
仏頂寺は、いつまでも冷然と構えている。丸山勇仙が、妙な面で、それを横から眺めながら兵馬に向い、
「宇津木君、かまわないから仏頂寺を斬ってしまい給え、ああしているところを」
傍からけしかけてみる。
兵馬は無言で、仏頂寺の型を睨めている。仏頂寺は澄まし返って、その姿勢をいつまでも崩すことではない。
仏頂寺の態度は冷やかなものだが、それを見つめている兵馬の額に、汗のにじんでくるのを認める。その眼が輝いてくるのを認める。息づかいの荒くなるのを認める。
丸山勇仙が、そこでようやく一種の恐怖に襲われてきました。
この男は、学問の心得は相当にあるが、剣術は出来ない――これは前にいった通り。そこで最初は仏頂寺の型を、芝居もどきに冷かしてみたが、戯中おのずから真あり、とでもいうのか、ただしは、冗談が真剣になったのか、仏頂寺の構えたしらの切り方の刻々に真に迫り行くのが怖ろしく、それと相対した兵馬の態度が、いよいよ真剣になりそうなのに恐怖を感じだしました。