후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 86,467자 · 168화면
松野主馬はこう言って、主人の馬前から向き直って、ただいま大谷吉隆が過ぎて行った馬印の後ろかげを合掌して伏し拝んでいる。一軍粛として声がない。夕陽が松原のあなたに沈む。お銀様も、もらい泣きというにはあまりに溢れる涙を如何ともすることができない。袖と袂を押当てて、面をあげられない気持になってしまった。
その時、関のかなたで鶏が啼くような声がしたが、まだ夜明けではあるまい。
ああ、いい芝居、わたしはこの芝居を見たいために関ヶ原へ来た。
三成も悪い男ではないが……
吉隆はいい男ですねえ。
わたしは、日本の武士で、まだ大谷吉隆のようないい男を知らない。
今は、その人の討死した関ヶ原の駅頭に来ているのだ。あのいい男の首塚が、ついこの辺になければならぬ。
わたしは、何をおいても、あの人の墓をとむらってあげなければならぬ――明日、明朝――いいえ、今夜これから――ちょうど、月もあるし……
大谷吉隆の首塚を、わたしは、これから、とむらってあげなければならない。
二十一
あの晩、道場へ逃げ込んだために虎口を遁れたお雪ちゃんは、おりから道場の中で居合を抜いていた宇津木兵馬のために擁護されました。