일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

中里 介山의 大菩薩峠11(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 368,567자 · 720화면

아오조라 문고

名古屋に入るとまず、金の鯱なんぞには目もくれず、一直線に尾張中村まで来てしまって、そこで、豊太閤の供養を営んで、徳川幕府の忌諱に触れることを、意としないという大胆なる勇猛心が、心ある人をしてなるほどと感心せしめたのもその一つでしょう。

それから、見るもの聞くものに対する軽率なる判断と罵倒――学者のことをいえば学者、医家のことをいえば医家、餅屋のことをいえば餅屋――酒屋のことをお手前物のように、踊りのことも、浄瑠璃のことも、大根から味噌のことまで一騎に引受けて、苦もなく、こなすものだから、その博識は測るべからず、その大通は粋を窮め、博識と大通のあまり、人を茶に浮かして興がることに生きている一代の逸民。

つまり、こんなふうに、わが道庵先生を買いかぶってしまったればこそ、この江戸舶来の珍客に、名古屋の粋を味わわせて、歯に衣着せぬ批評を承っておくことは、名古屋人士にとって、後学の機会である。

こういう人の罵倒は、罵倒せられた方も恥ではなし、また、こういう人に賞められたのこそ、本当の粋中の粋なるものだ――というように買いかぶってしまったものです。

そこで、次から次と、道庵滞名中の時間を繰合わせて、例のお数寄屋坊主を進行係に立てて、道庵先生の閲覧を仰ぐべきプログラムが編成されたものです。