후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠13(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 349,705자 · 678화면
のは、術のようです。
この男が、本式に、伊賀や甲賀の流れを汲んでいるということは聞かないが、野郎、やっぱり、その道にかけては天性で、身体を実物以上に平べったく見せることは、心得ているらしい。
がんりきの百が、斯様に、柳の木の蔭で身体を平べったくしているとは知らず、その前へ順々に歩んで来たのは、陣笠をかぶり、打割羽織を着、御用提灯をさげた都合五人の者でありまして、これはこのたび出来た、非常大差配の下に任命された小差配の連中に違いありません。
この小差配都合五人は、非常見廻りのために、市中を巡邏して、このところに通りかかったのだが、この安全地帯の、柳の木の前の高札場の下の、つまりがんりきの百蔵が只今、生得の隠形の印を結んでいるところの、つい鼻の先まで来て、そこで言い合わせたように一服ということになりました。
見廻りのお役目としては、三べん廻って煙草にするという御定法通りですから、あえて可もなく不可もないのですが、隠形の印を結んでいる眼前に、苦手の御用聞に御輿を据えられたがんりきの百蔵なるものの迷惑は、察するに余りあるものです。
五人の御用提灯は、悠々と提灯の火から煙草をうつしてのみはじめました。