후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠13(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 349,705자 · 678화면
がんりきの百は無情にも、屑屋の急を救わんともせず、救うの遑もなく、遮二無二走ること……かれこれ八町余りにして一つの物体にありついて、そこで、息をきりました。
「あっ! 何てザマだ」
そこで、自分ながら愛想が尽き果ててしまったものの如く、額から首筋の汗を拭って、そうして、星もない空を恨めしそうにながめながら、
「ザマあ見やがれ」
幾度も幾度も自分を冷笑しきれないのは、考えてみればみるほどばからしい。
がんどうを差しつけたまではわかっているが、それからあの辻斬が、果して自分へ向いてのしかかって来たのだか、どうだか、いま考えてみると雲を掴むようだ。
ああした瞬間に、たつみ上りに覆面の者からのしかかられた力にたまらず、振りもぎってがむしゃらに逃げ出したこっちのザマは、話にも、絵にも描けたものじゃねえ――
それがよ、仮りにも、がんりきの兄いともあるべきものが、飛騨の高山くんだりへ来て、追剥か、辻斬か、異体の知れねえのに脅されて、雲を霞と逃げたとあっちゃあ――第一、七兵衛兄いなんぞに聞かせようものなら、生涯の笑われ草だ。
だが、どうして、おれは、こんなに逃げなけりゃならなかったのだろう。